日本の就職戦線は本当に売り手市場なのか
新年となり、この春からまた就活の話題が多くなります。
日本の失業率は理論上ほぼ完全失業率と言われるレベルにあり、少子化の影響がじわじわと出ています。
結果、新卒就職戦線は、学生に有利となる「売り手市場」と言われています。
しかし、結果は、大手からいくつも内定をもらう学生がいる一方で、内定をもらえない学生も多数いるようです。
就活格差
そんな言葉も聞かれるようになっている日本の新卒就職戦線。
今朝、こんな記事を見つけました。
ダイヤモンド・セレクト編集部
ライフ・社会 2021年卒・就活最前線
2020.1.2 5:15
従業員規模別の方から見てみよう(下図参照)。従業員が5000人以上の大企業と300人未満の中小企業で、求人倍率がかなり乖離していることが分かる。
20年卒で比べてみると、大企業の求人倍率は0.42倍と、企業の求人数が求職者の人数の半分以下となっており狭き門であることが分かる。
一方、中小企業の求人倍率は8.62倍と異常に高く、深刻な人手不足に陥っている。
学生が売り手市場だと楽観して大企業に応募が集中した結果、大企業に限っていえば買い手市場となり、優秀な学生に内定が集中する一方、一つも内定を取れない学生が続出しているのだ。
業種別の求人倍率を見てみよう(下図参照)。求人倍率が最も低いのは金融業で0.28倍。一方、最も高いのは流通業で約11倍となっており、ちまたでコンビニエンスストアなどの人手不足がニュースになっているように、流通業はかなり深刻な人手不足の状態だ。
一口に売り手市場といっても、会社の規模や業種によっては買い手市場の側面もある。そこをしっかり認識せず、最初から大企業に絞って就活をしてしまうと、就活終盤で苦労することになる。
こうした時こそ、十分な企業研究が必要になりますよ。
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