語学留学は就職に本当に有利か?

トロントにも大学を休学して語学留学にきている人たちがたくさんいます。

そうした若者に聞くと”英語を身につけ就職に活かしたい”という答が返ってきます。

しかし、本当に短期の語学留学で英語が身に付くのでしょうか。

そして、本当に就職に役立つのでしょうか。

そのような同じ悩みを相談している記事がありましたのでご紹介します。

東洋経済オンラインに掲載されている

留学を「就職に有利」な経歴に昇華させる方法


回答者によるアドバイスに100%賛同はできませんが、同意できる部分もあるので皆さんにお知らせしたいと思います。

まずは読んでみてください。


自分は、以下の点ではこの回答者に同意できません。

ー”現状のままどちらを選択しても将来のキャリアには大した差は出ませんし、就職における不利・有利にもなんの影響もありません。”ー>理想論はそうですが、就職に関しては、大きな影響があります。日本の会社、特に伝統ある大企業となればなるほど、新卒にこだわります。建前上は差をつけないと言いますが、実態は4年で順調に卒業した人を採用するのが実情です。採用する側の意識が古いままであると思っていた方が賢明です。


ー”英語は、もはや多くの社会人にとってできて当たり前のスキルです。”ー>日本人にとって、英語はまだまだ外国語で、正直、今の日本の社会人で”英語ができる”人などほとんどおらず、ほんの一握りです。日本の企業の中で比べているだけで、低レベルのどんぐりの背比べ。できて当たり前など、とんでもない理解不足だと思います。そう考えれば、英語が秀でているのは大きなメリットですが、そのレベルになるには短期留学程度では不可能です。ビジネスで使う英語であれば使える人はいますが、あのレベルを”英語ができる”とは言いません。


ー”多くの企業にとって英語そのものは大きな評価の対象とはなりません。”ー>ただ、就職時の企業側の評価としてはこれは正しいかもしれません。しかし、評価する側も英語ができない人間がやっているので、単に英語ができる人を僻んでいると見下せばいいと思います。


ー”社会人とはすなわち、かけた時間やコストに対するリターンでもって評価されるもの”ー>これは準日本的な考え方で、英語圏の考え方ではありません。社会人の評価は成果のみです。


と異論はありますが、もじ自分がこの学生にアドバイスするとしたら、

”留学を切り上げて、帰国し就職活動に入ったほうがいい”

と言いますね。

8ヶ月語学留学して、満足いかないのであればあと8ヶ月継続してもあまり向上は望めません。就職にあたり(語学ができない)採用担当者から”2年も語学留学して、その程度?と言われるのオチのような気がします。


留学やワーキングホリデーで海外で暮らす最大の利点は、日本でできない体験と積極性を養う(逆に言えば、失敗を恐れない姿勢)チャンスだと思います。これを体得することをおすすめします。


最後に、日本人は決して英語ができないわけではありません。確かに聴く、話すという分野は訓練と慣れが必要ですが、読む能力は非常に高いと思います。文章を書く能力はこれも訓練が必要でネイティブの書く英語に近づくのは大変(そもそも英語の言い回しが違う)ですが、定型のビジネス文書や契約書などの作成は十分できる能力を持っています。



ワーホリ・コネクト・トロント

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